ゴミクズを避けて女と付き合う方法

朱子学の祖、南宋の朱熹は、自らもまた
一時的に禅宗に在籍していたことのある仏門全体を、
「巨石を抱いて川に飛び込むが如し」と揶揄していた。

生涯独身の出家修行によって、世の清廉さを保つ礎になるとか、
あまりにも個人としての重荷にすぎる。そんな真似よりも、
「世の汚濁の最たる元凶となりやすい男女の付き合いまで、
家のため国のためであることに特化せよ」という、
儒家の基本理念に即するほうが人として順当だろう、というわけである。

とはいえ、その朱熹の教えが評価されて広まった宋代以降に、
中華も異民族支配や官僚腐敗や共産化の汚濁に吞まれての暗黒時代に
陥ってしまったことだし、やはり仏門修行なみの選択肢もまた、
世間の防腐のための特効薬として重宝しておくのに越したことはない。

そのうえで、やはり世間一般の大多数は、
男女のことまで公共性に即する、人としての常道に則るべきである。
それが、万人にまで出家を強いるわけではない大乗の理念にも即する上に、
異性付き合い自体を最良かつ健全な楽しみともならしめるのだから。

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