
かつて昭和の時代に、「24時間戦えますか?」というCMがありました。
当時の日本の仕事観を象徴するようなキャッチコピーですが、
あの頃のビジネスパーソンは、ほんとうに24時間休まず
働いていたのでしょうか。
私は、実際はそれほど戦っていなかったのではないかと思っています。
当時は、スマホはおろか携帯電話やポケベルもない時代でした。
ノートパソコンを持ち歩くこともありません。
つまり、外出中でもひっきりなしに電話がかかってきたり、
スケジュールが共有されていてどこで何をしているかが常に把握されている
現在とちがって、「ちょっと外出して、営業まわってきます」などと言って
会社を一歩出れば、会社や上司の監視下から離れることができました。
訪問先に行くにも移動時間があるので、その時間は好きな本を
読むことができます。
空き時間があれば、喫茶店で時間を潰したり、場合によっては、
営業車で昼寝をしたり、パチンコ屋に行ったりということができました。
「24時間戦えますか?」の時代は、勤務時間は長くても、
ある程度自分のペースで働ける「余白」があったのです。
一生懸命働く時間と、そうでない時間がある。
オンとオフのバランスを自分で調整できた時代だったと思います。
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