
このもがみ型護衛艦は、俺も一度だけ見に行って内部見学もしたことがあるんだが、
船体の外殻が真っすぐに溶接されてるのが、一目見ただけでも壮観だったな。
親父も一緒に行ってて、なおかつ溶接工の仕事仲間がいるんで少し詳しくて、
艦船の溶接ってのは、あらゆる鉄鋼溶接の中でも最も難しいんだってさ。
しかもこんな風にたわみなく真っすぐな平板状に溶接するのは、
湾曲状に溶接するよりも難しいってんで、まさに最高難易度なわけ。
なおかつ、内部も今時の電子戦に備えてるだけあって、見るからに高度な電機材だらけ。
今ではもう秋葉原あたりでは似たような物すら売ってないような、
一から特注らしき機材が所せましと並んでる。それを中国の深圳頼みなんかではなく、
全部自分たちで作らないといけないんだから、外装の重工業的な精緻さと併せれば、
まさに日本にしか作れない域の工業技術の集成なわけ。
ほぼアメリカの利益しか考えてないトランプ政権などにとっては、
日本が兵器輸出を活発化させるとかできる限りやめさせたい真似に違いないが、
何しろ自分たちがもうこんなもの作れる技術力もないものだから、制止のしようがない。
アーレイバーク級からこんごう型を、F-16からF-2を模倣させてたのももはや夢の跡で、
自国の大手製鉄会社すら売却せざるを得ないほどの産業の空洞化の前では、
鹿も馬と言わせる域の暴挙によってですら、この流れを止めることができないんだ。
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